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九州大学ソーシャルアートラボの3年間。一冊の本として出版


 里地・里山の保全を都市に住む人々とどう進めるか。故重松敏則教授は、レクリエーションとしての里地・里山ボランティアを実装されてきました。しかしながら、今一つ、その自然と活動の価値が伝わらない。晩年は、「里山賛歌」を自ら作詞・作曲され、「心に直接、うったえかけるんや」と、強く、取り組みを行われました。

 2015年、音響設計学科の教員を中心としたホールマネジメントエンジニアリング(HME)の新たな展開として、社会の課題にコミットするアートをテーマに、九州大学ソーシャルアートラボが部局内センターとして設置されました。アートマネジメント、アーティスト、そして、環境の教員も協力し、ホールの外にアートを展開し、社会との関係性を研究・教育・実践・提言していこうという取り組みです。

 この4年間、引き続き文化庁の支援を受け、様々な取り組みが行われてきました。ソーシャルアートは、一般的には"Socially engaged art"と呼ばれるものをベースとしています。しかしながら、我々は、今だ定義の定まらない、この領域を、私たちなりに活動を行いながら、その意味、意義を問いました。

 私は、第3章の「農山村の自然と人の営みをつなぐアートの可能性」と題し、執筆しております。芸術工学研究院だからこそできた取り組み。ぜひ、お手元においていただきたい一冊です。


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