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宇土市新松原「みんなの家」の植栽活動・完成式


本日は、熊本地震で被災した宇土市新松原「みんなの家」の完成式、および植栽活動を、KASEIの活動の一環として、地域の方々と九州大学芸術工学部の学生さんたちと実施ました。  この、みんなの家は、地域の人もずっと使用し続けるということで、地植えの配植デザインを実施することができました。アジサイを中心に、サルスベリ、マンサク、シャガ、ギボウシなど、通年、花が咲いたり、実を楽しむことができます。緑を通じて、地域の方々のつながりが深まることを願います。  建物は、田上健一先生の設計、ロジックさんの施工、造園は、有限会社アースグリーンさんに汗をかいていただきました。また、本日は、 全国女性造園技術者の会の皆様にも参加いただき、マーガレット、ラナンキュラス、ユリ、カモミールが加わり、賑やかな一日となりました。ありがとうございました。

22日当日は、9:30頃より、アースグリーンのY氏に植栽指導を受け、私の図面を見ながら学生たちに仮配置をしてもらいました。

植栽活動は、地域の方々を中心に、学生と実施しました。小さな子供たちも、率先して、植栽を体験しました。

植栽は、宇土市の花である、春の終わりから夏にかけて花を咲かせるアジサイを7株、東面の縁側に対して一定間隔を配植しました。これは、地元の方々も管理に慣れているだろうということと、建物からの主な景としての演出です。北の角には、夏の点景としてサルスベリを配置し、南の角には早春の景としてマンサク、縁側のの南側には初冬の景としてサザンカ、北側には正月の花材料ナンテンとハランを植栽しています。東側アジサイの間には、春に花を咲かせるシャガ、夏に花を咲かせるギボウシ、夏の終わりから秋にかけて花を咲かせるヤブラン、晩秋に花を咲かせるツワブキを当初の計画として、それぞれ5株ずつ種類ごとに植えました。

当日、全国女性造園技術者の会のHさんからいただいたマーガレットは3-7月に花を咲かせます。ラナンキュラスは春で本品種は宮崎県綾町の園芸やさんで育てられたものです。ユリは5-8月、ローマンカモミールは6-7月に花を咲かせ、薬草として利用できます。

 さて、もっとも大きな懸案は水やりです。比較的、粗放管理で育てられ、それほど、大きくならない樹種などを選んでいるので、普段、それほど、必要ではありません。しかし、この、植栽に適さない4月の植え付け、根が張り、まとまった雨の降る6月までは、水を切らさないことが必要です。

このみんなの家では、社会福祉協議会の見守り活動が行われる予定で、早速、来週からカフェなどをされるそうです。水遣りホースも寄贈いただき、週一は、散水が行われそうです。

 このように、さまざまな連携により、完成できたことは、良かったと思います。

なお、最後に、本実施に当たっては、昨年度WSを実施してから、完成が大幅に遅延しました。材料や工賃の価格の高騰により、工務店の再選定や、仕様の変更、工期の延期が重なりました。また、植栽部についても、地下からコンクリートが出てくるなど、想定していなかった作業が派生しました。これらの課題を経て完成にいたりましたことについて、関係各位にの皆様に御礼申し上げます。

(朝廣)


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