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陥没(へこん)で、たまるか!~熊本地震~ シンポ


2017年4月2日、熊本大学 くすのき会館で標記のシンポジウムが、「ふるさと発・復興志民会議」主催で行われました。

開催主旨は、総括の徳野貞雄先生から説明がなされ、右の写真にある資料を用い、御船町における座談会、山都町における農地復旧ボランティア活動について、みなさんの関わりで展開が行われ、「みんなの力が欲しい」と、ストレートに話されました。

(ご説明では、関係を写真のようにロールのように輪で繋ぎ、くるくる回すそうです。なるほど・・・)

 

趣旨文

熊本地震は、『二重の複合型震災』を引き起こした。「マチ型震災」と「ムラ型震災」である。同時に「地震」と「6月豪雨」の複合災害である。目に見えやすい「マチ型震災」に比べ、「ムラ型震災」の実態はあまり知られていない。しかし、農村部の被災者も地震・豪雨の被害にメゲず、立ちあがってきた。

この間の記録を、西原村の「農ボラ」から「百姓応援団」へ、御船町の「地区座談会」から巨石撤去へ、山都町での「復興会議」から「山都町棚田復興プロジェクト」へ、現場で汗をかいた人たちによる報告会を軸にシンポジウムを開催いたします。

 

私からは、山都町の農ボラ関連で登壇し、重松先生時代からの里山保全とボランティアの活動、その活動のノウハウ、人材、装備、施設が、平成24年の九州北部豪雨の農ボラ展開につながったこと。すなわち、平時の都市農村交流が防災に役立つこと、一方、現在、緑のボランティアを動かす仕組みがなく、新しく、作って行く必要があることを話題にさせていただきました。

山都町の岡本副町長より、「これから、どうすればよいか」という質問をいただきました。私からは2点、文化的景観など、景観保全にもとづき、人と金を集約し、町民や外部の人々へのアクセスを開き、保全する活動を展開する仕組みを作ること。そして、そういう汗する活動を通し、山都町を第二のふるさとと思えるファンを増やして行くこと。この2点を述べさせていただきました。

研究室として、また、NPO法人JCVNの活動として、人材の育成と活動の展開の場として関わり、復興への寄与ができればと思います。

当日の紹介が、2017年4月3日の熊本日日新聞に紹介されました。


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